小さな子どもと
手をとつないで歩いたりしますよね。
でも小さな子どもは
好奇心旺盛で
何か気になったものを見つけると
突然走り出したりします。
「危ない!!」と
つい腕を引っ張ってしまうことも
多いかと思います。
しかし、その行為は
肘の亜脱臼をまねいてしまう
危険な行為なのです。
肘の関節は
肘から上の骨『上腕骨』
肘から下の2つの骨
『尺骨』『橈骨』の
3つの骨で構成されています。
小児で起こる肘の亜脱臼
『肘内障』は
橈骨をバンドのようにとめている
橈骨輪状靱帯から
橈骨が外れかけている状態
のことをいいます。
上の画像でも橈骨輪状靱帯は
青くなっていますが
関節包や側副靱帯をとってみると
分かりやすいです⇩
橈骨をとめていますよね!
ここで亜脱臼が起こるのです☝
肘内障が生じるのは
子どもの腕を引っ張ったときなのですが
そのときの肢位は
腕が上がっていて
さらに内に巻いている状態です。
伝わりにくいと思いますが…
分かりやすく言えば
壁に背を向けて立って
腕を上げて親指を内に巻きながら
後ろの壁を触る感じです。
この姿勢⇧で
腕を後ろに引っ張ると
肘内障になります。
子どもの腕を引っ張るのは
無意識にやっていることなので
肘内障になっていることに気づかず
病院に行ってから気付くこともあります。
できるだけ早く気づいてあげるために
肘内障になっている子どもの
特徴を覚えておきましょう!
①腕が下がっている
②肘が伸びずに軽く曲がっている
③腕が内に巻いている
(手のひらが下)
④症状のある腕を反対の腕で持って
動かさないようにしている
(動かすと痛いため)
そして痛みが強いため
泣いているかと思います。
これらの特徴がみられたら
すぐに整形外科を受診しましょう
治療は薬の服用や手術は行わず
その場で先生が治してくれます☝
外れかけている橈骨を
元の位置に戻す整復術を行うのですが
整復された直後からは
痛みが無くなります!
魔法のようですよね (^^♪
肘内障は大人が気を付けていても
なってしまうことが多いと聞きます。
肘内障にならないようにすることも
もちろん大切ですが
肘内障に早く気づいて
痛みから解放してあげることが
一番大事なことなのではないかと
私は思いました(‘◇’)ゞ
なので
肘内障になったときの特徴を
知っておいてほしいと思います👍
ではまた(‘ω’)ノ