今回はスポーツのケガで多い
「肩関節脱臼」について
かいていきたいと思います✍
肩関節脱臼は
ラグビーやアメフト、レスリングなどの
コンタクトスポーツに多いです。
また、スキーやスノーボードでの転倒や
交通事故などでも起こりやすいです。
腕を上げて手のひらを
外から後ろに向けたときに
前から強い外力が加わると
脱臼を起こします☝
肩関節は
5つの関節を総称した名前です!
肩関節脱臼は
そのうちの一つである
上腕骨と肩甲骨がなす関節
「肩甲上腕関節」で
脱臼が起こることをいいます。
肩甲上腕関節は
肩甲骨がつくるお皿のようなもの
(関節窩)に乗るように
ついているのですが
上腕骨(上腕骨頭)が
関節窩の3倍の大きさがあります。
つまり
ゴルフボールが乗ったような状態であるため
肩関節は不安定なのです!

周囲にある軟部組織や
靱帯、筋肉などで安定させているのですが
強い外力によりそれらが損傷されると
肩関節が不安定になるため
脱臼が起こるのです☝
脱臼が起こると
ほとんどの人が腕を抱えた状態で
来院してきます。
痛みや運動制限がみられ
上腕骨骨折、神経麻痺が
合併症となることもあります。
そしてほとんどが
肩の前面に陥凹がみられ
上腕骨頭に触れられます。
治療は手術ではなく
「牽引法」「ヒポクラテス法」
「スティムソン法」といった
徒手療法を行います。
徒手療法で整復した後は
約3週間装具で固定します。
肩関節脱臼は一度起こると
繰り返しやすく
若いときに初めての脱臼を起こすと
ほとんどが繰り返してしまいます。
これを
「反復性肩関節脱臼」といい
手術が必要になります。
術後は装具固定となり
その期間は患部以外の
運動を行います。
装具が外れると
徐々に患部を動かしていきます☝
そして!
術後3ヶ月までは
手を後ろに回さないようにしましょう☝
スポーツへの復帰は
約6ヶ月必要だといわれています。
甲子園で肩関節脱臼をした選手に対して
監督が外れた肩をはめて
選手が復活したという
有名なシーンがありますよね!
実はあれは危険で
正しい知識がなく
誤って方法で整復してしまうと
まわりの組織や神経を傷つけてしまったり
痛みが引かなくなる
という可能性があります。
肩関節脱臼の場合は
正しい知識が必要になります。
すぐに整形外科を受診しましょう☝
ではまた(‘ω’)ノ